カナディアンロッキーの旅
レンタル・モーターホームで行く カナディアンロッキーの旅
4. 旅行記
4-1. バンクーバー
私が動いたルートは前記のとおりである。このルートの様子を以下に旅行記風にまとめてみた。皆さんのご参考にしていただきたい。
6月27日(火)
モーターホームを借り出す前日、バンクーバー空港に到着した我がファミリーは、予約してあるデルタ・パシフィック・リゾートへタクシーで行くことにした。並んでいた先頭のタクシーに乗り込み、行き先を告げると、運転手は私の行き先を聞いて息をのみ、聞き返す「どこですって?」。私は再度行き先を告げた「デルタ・パシフィック・リゾート」。運転手は幾分青ざめた表情でタクシーの整理係員のところへ飛んで行った。やがて運転手はいぶかしげな表情の係員とともに戻ってきた。係員は私に行き先を尋ねる。私は「デルタ・パシフィック・リゾート」と再び答えた。2人は顔を見合わせ、うなずきあった。
何事もなかったようにタクシーは走り始めた。デルタ・パシフィック・リゾートには何か因縁でもあるのだろうか 。運転手は何かを知っていながら、あえて私に話そうとしないでいるのではないのか。私は不安を感じ始めた。タクシーの運転手は走り始めてから何もしゃべらない。後部座席では英語が解らないワイフと2人の子供が、私の不安をよそに無邪気に戯れている。何かよからぬことが起きつつあるのではないのか。タクシーの運転手の横顔を覗くと額に脂汗が光っている。事情のわからない私は努めて平静を装い、運転手に話しかけた。
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空港ではタクシーは列を作って客を待っている。一般的には空港からタクシーに乗る客はバンクーバーのダウンタウンまで行く場合が多いので、かなりの距離を走ることになる。その場合、タクシーは空港に戻った際、また客待ちの最後尾につく。しかし、私の宿泊予定のホテルは空港のすぐ近くなので、そのような客を乗せたタクシーは空港に戻った際、改めて列の最後尾につく必要はない。それを割込みと誤解されないために、運転手はタクシー整理係員を読んで、客に行き先を確認してもらうのだそうだ。ミステリーじみた(?)出来事で始まったバンクーバーであった。
デルタ・パシフィック・リゾートはリゾートホテルだけあって、設備が整� �ている。子供は併設されている室内プールに設備されているチューブ式の長いスライダーをとても気に入ってしまい、プールから出ようとしない。娘とワイフはジャグジーが気に入ったようである。今日は時差のあるデトロイトから飛んできたので長い一日だ。私もジャグジーに浸かってリラックスし、明日から始まるモーターホーム生活のために、英気を養うことにした。このようなリゾートホテルは1泊だけではもったいない。最低2泊してその設備を充分利用しなければ損だ。でも日程に余裕がないので、今回は諦めるしかない。
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夕食は今まで頼んだことがないルームサービスを試してみた。頼んだ直後、メイドにあげるチップ用の小銭がないことを思い出した。小銭は先程タクシーの運転手にあげてしまい、残っていない。メイドが食事を運んできてくれて、伝票にサインを求められた。サインする欄の少し上に「Gratitude」という欄が空白になっている。そうか、ここにチップの額を自分で決めて書き入れてやればよいのか。総額の15%程度で数字が丸くなるように、金額を書き入れてメイドに渡した。メイドはそれを見て「サンキュー」と言って部屋を出て行った。ホテルの部屋での食事は手軽で悪くない。特に小さい子供連れの場合、周りに気兼ねする必要がないので助かる(写真4-1 )。これ以降、特に朝食をルームサービスで頼んで済ますことが多くなった。夜更かしになって寝不足気味の子供たちを、朝食が来るギリギリまで寝かせておけるので、子供のためにも、また時間の節約にもなった。
6月28日(水)
いよいよ今日からモーターホーム生活が始まる。あの大きなモーターホームを問題なく運転できるだろうか。改めて不安がはしる。前日レンタルステーションに電話して、午後1時に借りに行くと伝えてあるが、ホテルのチェックアウトが10時なので、時間を持て余してしまう。子供たちを好きなだけ寝かして、10時にチェックアウトをしてから遅い朝食をとることにした。こんなことならバンクーバー都心部の便利な場所のホテルをとって、午前中バンクーバーで遊んでからモーターホームを借り出せばよかったかもしれない。
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朝食が早く済んでしまったので、約束の時間にはまだ少し早いが、レンタルステーションにタクシーで行くことにした。到着したのが12時20分頃であり、早すぎることを詫びたら、先に事務手続きをしてくれることになった。手続きは予約したときの契約内容の確認と、保険のオプションの付加の有無、免許証のコピーだけであった。事務手続きが終わった後、いよいよモーターホームの説明である。GO25クラスということだったので、25フィート(約7.5m)もある大きいモーターホームかと思ったが、実際はそれよりも少し小さいと感じた。それでも横幅が2.4m位あり、こんな幅のある車はかって運転したことがない。荷物をといてモーターホームのロッカ� ��に入れ、スーツケースを預ける。各部の動作を自分で確認し、レンタルステーションの駐車場を数回おそるおそる周回して、車両感覚が大体つかめたところで出発することにした。
今晩はレンタルステーションで推薦してもらったノースバンクーバーにあるCAPILANO RV PARKで、モーターホーム生活初日を過ごすことにした。ぜひ、フルフックアップのキャンプ場を紹介してくれと頼んだのである。ここに行くにはバンクーバーの中心部を通らなければならない。市街地を走り始めて初めて気がついたことであるが、車の右側の様子がサイドミラーで確認できない。右側に車線変更する際、2回もヒヤリとしてしまった。この右側の死角はサイドミラーについている球面鏡の見方を覚えると死角でなくなる。これに慣れるのに少し時間がかかった。
このRV PARKに入る道路は少々わかりにくく、上手に左折専用線に入っていないと侵入できない。RV PARKの看板は交差点に立っているのだが、もう少し手前から看板を立てて左折専用線に入れと書いておいてもらわないと、この左折専用線に入れない。左折車線と直進車線の間に分離帯があるのである。
まだピークシーズンには入っていない6月末であるので、入場が5時頃であったにもかかわらず、サイトを確保することができた。この時は夜9時頃まで入場するモーターホームがあった。
カナダのキャンプ場にしかもモーターホームで泊るのは初めてであったので、最初勝手がわからない。オフィス前にモーターホームを止めて宿泊申込みに行ったら、まずエンジンを止めてきてくれと言われてしまった。ディーゼルエンジンはやはり音が大きい。以降は他のキャンプ場でもオフィス前ではエンジンを止めて話をすることにした。
このキャンプ場には、フルフックアップサイトと電源のみのフックアップサイトがある。場内にはプールやジャグジー、簡単なアスレチックを備えた子供� �遊び場、ピンボールなどのゲーム機等の設備がある。サイトそのものは狭く、モーターホームがウナギの寝床のように駐車する。私の隣のサイトにはサイドがスライドアウトして内部が広くなるタイプのトレーラが止まっていたが、このスライドアウトした部分と我がモーターホームのサイドオーニングの間隔は数cmしかなかった。1サイトの面積のもっと広いキャンプ場を紹介してくれればよかったのに。あるいは、モーターホームを借りたら、さっさと郊外に出るべきなのだろう。そうすればモーターホームの大きさも、あまり気にする必要がない。
このキャンプ場のトイレ及びシャワー室に入るには、入口のところでテンキーボードに暗証番号を打ち込まないと、ドアーが開かない仕組みになっている。この暗証番号はチェック� �ンの時に教えてもらえる。しかし、この建物の裏へ回れば、開きっぱなしのドアがあり、あまり意味はない。ここはフルフックアップのサイトで一泊$30であった。
歩いて5分位のところに結構大きなショッピングセンターがあるので、夕食の食材探しに出かけた。ウィンドウショッピングをしている間に、店はどんどん閉まり始めてしまった。外はこんなに明るいにもかかわらず、何で閉店しまうのかと不思議に思ったが、すでに夕方の6時を過ぎているのであった。北国の夏は日が非常に長い。夜の9時を過ぎてもまだ結構明るいのである。結局食料を買いそびれて、近くのレストランで食事をすることにした。
レストランからの帰り道で気付いたのであるが、実はこのショッピングセンターからこのRV PARKへアプローチした方が簡単であることが分かった。
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