彫刻文字の補修について - 大阪のお墓ばなし(墓石お手入れ編)
※霊園によっては、軽微な補修の場合でも工事届け等が必要な場合がありますので、もしご自身で施工を検討されている場合は、必ず事前に確認のうえ、指示にしたがってください(指定業者でないと施工できない場合もあります)。
文字彫刻部分は、比較的よく欠けやすい部分ですが、欠けた場合の主な補修法としては、「接着」「パテ埋め」「切削再彫刻」の3つがあげられます。
接着による補修
欠けた部分の破片がきれいな形で残っている場合、接着剤を使って接着することが多いです。見た目はほぼ元どうりのようになる場合が多いですが、大抵数年程度で接着材の効力が切れ、ぽろっと落ちてしまいますので、結局のところ応急処置にしかなりません。なお接着剤は石材用エポキシ系接着剤を使うことが多いようです。
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ちなみにこの方法の場合、正面文字も埋葬者名・建立者名の部分でも適用できます。
パテ埋めによる補修
欠けた部分が砕けてなくなったような場合、パテを使って元の形を再現して補修することもあります。パテで元の形を再現した後、表面を周りの石の色に合わせて着色して仕上げます(最近はカラーパウダーをパテに混ぜ込むものもあります)。
周りの石の色と同じ色を再現できれば、見た目はわからなくなりますが、色が合わない場合は目立ちます。また、数年で日焼け等により色が落ちて、パテの色が浮き出てきますので、そうなると補修した痕跡がもろに浮き出てきてしまいます。(たいてい白く浮き出ています)したがって、定期的に埋めなおしが必要になり、パテ埋めも応急処置にすぎません。なお最近では、石材補修用のパテとカラーパウダー一式のセットも販売されています。
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ちなみにこの方法の場合も、正面文字も埋葬者名・建立者名の部分でも適用できます。なお費用的には施工費+出張費程度ですので、施行場所にもよりますが、高くても数万円程度ですむと思います
切削再彫刻
この方法は、補修する必要がある面を全面削り取り、新たにすべての彫刻をやり直します。
正面文字には適用できませんが、埋葬者名・建立者名の部分では適用できます。というのも正面文字の彫刻は、かなり深く彫られているので、彫刻が消えるまで切削すると、棹石の形が大きく変わってしまうためで、埋葬者や建立者の彫刻の場合は1センチ程度削れば彫刻が消せ、棹石の形も大きく変わらずにすみます。
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ただし薄いとはいえ棹石を削ることになるため、左右のどちらかの面を切削した場合は、正面文字のセンターがずれることになります。また削った面は新しい石肌となるため、他の面と色合いの違いが目立つようになります。また、棹石を取り外して加工場へ運搬する必要がありますので、工事も費用も上記の方法よりは、かなり大がかりになります(たいていお性根抜き・入仏式も必要となります)。風化がすすんだ石や厚みがない霊標(3寸厚未満のもの)の場合は、施工できない場合もあります。
ちなみに、上記2つの方法とは違って、定期的に補修しなおす必要もなく、時間が経てば周りの面との違和感も薄れて、補修した痕跡も目立たなくなります。
なお、この方法は諸事情により「彫刻した人の名前を消したい」、「建立者名を別の人に変更したい」といったケースでよく使います。(文字の一部が欠けているのを補修するのと違って、文字字体を違う文字に替えることになるため、パテ埋め等では補修個所が多くて仕上がりが汚くなりがちなので、切削再彫刻ですることが多くなります)
費用としては、棹石解体・据え付け費+運搬費++切削費+彫刻費とお寺様等への法要料となりますので、少なく見積もっても10数万円以上はかかると思います。
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