山小屋でまったりと: チェンソー
今年も行ってきました、東栄町の「東栄チェンソーアート世界大会2010」。
日本全国のみならず、海外からも腕に覚えのチェンソー・カーバーが集い、木屑を豪快に吹き上げながら、繊細な彫刻を刻み上げる。
例年でも50名は参戦する本大会だが、今年は記念すべき第十回大会という事で、総勢72名のエントリーを集めたという。
29日(土)は午前中は選手有志によるフリーカービングが行われ、お昼に開会式。12:30時にクイックカービング(競技)のスタートというタイムスケジュールなので、わりとのんびりと10:00時頃に会場へ到着したが、駐車場は7割方が埋まっており、会場はチェンソーの爆音に包まれているではないか。「もしかしてフリーカービングも競技に組み入れられたか?」と思ったが、フリーカービングから既にエンジン全開のエントラントの気合いの現われだったのだ。
逸る心を抑えつつ、まずは受け付けにてプログラムを貰う。そして会場内のブースをチェックして、昼食の当たりを付けておく。これをしておかないと昼飯を食べ損ねる嵌めに遭うんだよなぁ。
マサチューセッツ州のヘビーデューティ棚を取得する場所
こちらは「親子木工広場」。たっぷりと用意された木材を使って、自由に工作出来るので、親子連れに人気のブース。
材料だけでなく、道具も手工具から電動工具まで用意(今年はスライド丸ノコまであった)されているので、手ぶらで出かけても問題無し。でも、親子よりも「おじぃちゃんと孫」の方が多かった気がする。
ブースを冷やかしたり、フリーカービングを覗いたりと会場内を一巡した頃に、フリーカービング終了となり、一時の静寂が戻って来る。場内アナウンスで「木登り大会」開催のアナウンスと共に、高性能林業機械のデモンストレーションが案内されたので、我々はそっちへ。(笑)
これが高性能林業機械「ハーベスター」。え?「バックホー(ユンボ)じゃないかって?
いえいえ、バックホーは「ハーベスター」の単なるプラットホームです。
説明員に隠れちゃっているけど、アームの先端に取り付けられたアタッチメントが、「ハーベスター」。一台で「伐採」「枝払い」「測尺して玉切り」「集材」の四役をこなす優れもの。
ローダを構築する方法を計画して
はい、これが「ハーベスター」の全貌でございます。
まず立ち木を「送材用キャタピラ」で掴みます。そして「チェンソー」で伐採、キャタでギュワっと送ると、「枝払いカッター」が枝を落とすと、丸太を送って長さを計って(測尺)定められた長さに切り揃えます。
こういう機械って、林業に従事している人以外には、なかなか目にする機会が無いんだよね。過去に一度だけ王滝村で作業中のハーベスターを見たことがあるけど、じっくりとは見れなかったんだけど、今回は解説付な上に質問もし放題という大盤振る舞い(なんか違う)!
さてさて、本題の大会の方はというと、開会式もつつがなく終了して、選手も準備に余念なし。あちこちでチェンソーの暖気運転が始まり、競技開始の合図を待つばかり。
そしてMCチャーリーの観客を巻き込んだカウントダウンに合わせ、カーレースさながらにエンジンのブリッピングが木霊する。
派手な「ソー・ダスト・シャワー」を吹き上げて、クイックカービングが始まった!
昨年のクイックカービング優賞の宇津選手。大鋸屑噴水はあまんまし派手じゃなかったす。
個人的に一押しだった、「夫婦フクロウ」。最初は定番のベンチかと思ったけど、完全な"置物"系でした。フクロウも定番中の定番ですが、作品全体のレイアウトに凝らした工夫がナイス。
どのようにマスター·バルブ·ポンプ回路の作業を開始しません
この方、昨年は「ガメラ」を展示されていたけど、今年は「ゴジラ」。
ただ今年は値札が付いていたので、著作権的にはどうよと疑問だ。
作品といては「チェンソーでここまで彫れるのか!」と、チェンソーカービングの可能性を示している素晴らしい作品なのだが、"販売"するとなると著作権に引っ掛かってこないかねぇ。
今大会中、ギャラリーに対する気配りNo.1はこのかた。クイックカービングで、観客用のイスとテーブルを用意されてました。
青森から参加の杉山選手。椅子に座ったギャラリーは、長時間滞在されてました。カービング会場には椅子がないからね。こういう工夫も必要かもよ<大会主催者
強面からは連想し難い、"かわゆす"系作品を連発する、滋賀県から参加の尾本選手。
一昨年のクイックカービングの作品は、我が家と山小屋にあります。フクロウのプランター。
今回も"くまさんプランター"で勝負?
チェンソーで女体を彫らせたら、この人!な、山形県から参加の栗田広行選手。
彫ってる時とそうでない時のギャップがね、なんとも魅力なナイスガイ。
今大会、東北から参加している選手は、なんていうか「写実的」作品を彫る傾向があったような気がする。
うわぁ、選手の名前を忘れちゃってるよぉ~。
スギの赤身を見事に生かした作品なのにぃ~。
これ、材を選ぶ段階から勝負してる訳で、チェンソーカービングの原点を表現してる。こういう"繊細さ"を見せられると堪んないなぁ。
"彫ってる姿"が美しいと感じたのが、こちらの太田貴之選手。派手な動きが無い、日舞の様な体裁きで独特のリズムで彫っているのが印象的。何時見ても"力任せ"な素振りが見えないのに、非力さを感じさせないというか、派手さは無いけど"力強さ"を感じさせる。
東栄の大会を観戦するのも四回め、今年はどちらかと言うと、作品よりは選手に注目した観戦となった。と言うのも、偶々なのか今回のクイックカービングは"置物"を彫る選手が多かったから。
いや、魅力ある作品も多かったんだけど、"置物"って結構邪魔者になり易いんよね。
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