銀メッキを磨く方法
現代手工業乃党 | Blog | 2011年展示会 vol.2
2012年です。明けましたね。旧年中は本当にいろいろなことがありました。
目の前のこと、自分がいることろ、まわりにいる人のこと
そんな近くのことこそ、もっとちゃんと大事に出来るようになりたいと感じました。
本年もきっと、良いこと悪いこと いろんなことが訪れます。
そのなかで、私はひたすらにものをつくり続けることしか出来ませんが、
そのぶん、ものをつくり続けることについて今いちど磨ぎこむ年としたいです。
さて。年をまたいでしまいました。
2011年展示会vol.1の続きです。出展したかなぐをご紹介します。
製品化・販売が整いましたら、ホームページ等で報告させていただきます。
とって つまみ
細く線のようなコの字型のとってや、ごくごくシンプルなつまみ達。例えば小引き出し、扉、靴箱などの建具へ。彫り込み引き手でなく、あえて出っ張る厚みが無垢を感じさせます。裏からネジどめして取付けてください。真鍮ネジをセットしてのお渡しです。
コンセントプレート
角張った形がどことなく懐かしいコンセントプレート。無塗装は、放っておけばだんだんと良い風合いになるので、ぴかぴかに磨いたりメッキしたりクリア塗装を厚めにかける等の処理を施しませんでした。ぴかぴかでないのが欲しい方は、是非使ってください。
フック
鍵やコート、帽子をかけるもの。白い壁、木の壁、どちらでも真鍮の金色が良く映えます。打ち付ける相手の下地を確認してくださいね。(石膏ボードの壁へは強度が弱くボードアンカーが必要になってしまうので、木や下地のある壁に打つことを強くお勧めします。)
L字の棚受け
シンプルな曲線で構成した棚受けです。お好きな木材を乗せて、壁に打ってご使用ください。贅沢に真鍮材料を使ったわりに、設計と加工の工夫でちょっとおトクな棚受けになりました。
ドアノブ
大理石のドアノブです。現代手工業乃党のメンバーである丸太石陶材の大岩永政さんに協力いただきました。
建材などの大きいものが本業である永政さんからは小さいものの加工は逆に大変であるということを伺っていましたが、インテリアのプロダクトへの可能性を感じてくださり、無理をしていただきました。
おかげで、本当に多くの反響をいただけました。天然のものはその材質として、使用上の制約や強度を一定化できないようなムラがあります。ただ、その性質によってプロダクトの選択外とすることにはとてももったいないほどの魅力です。飾りものや宝飾品以外としても、大変魅力的な「手触り」であることを信じています。現在更なる調整中です。
銀メッキ
「銀色」でなく、銀、シルバーなのです。通常は宝飾品にかけるような高級なメッキです。銀メッキの中身は、無垢の真鍮です。ステンレスを磨き込むと、黒くシャープな輝きとなりますが、柔らかい木が相手だと、強すぎると感じたことはないでしょうか。この銀メッキは、白く、柔らかい輝きが特徴です。洋でも和でも馴染みます。他の素材との相性も◎。良く触るところから磨かれ輝き、毎日毎日触っていくと、いつか中身の金色が現れます。手の触れない部分は黒ずみ、なんともいえない味わいとなるのです。
古美色
アンティーク色です。「個人邸ではご要望は少ないかもしれませんが、古びるのが待てない!といった、例えばお店等のための仕上げサービスです。」と昨年言いましたが、その後個人邸でのご要望が私が思っていたよりも多いことが分かりました。住まいのなかへ質感を、といった意識の現れなのでしょうか。本当に、進みながら発見していくことばかりです。
とって、つまみ、フック、てぬぐいかけに施すことができます。展示会で興味を持たれた方にはお話しましたが、緑青などを水で溶いた銅ナベにとってを入れてぐつぐつ煮こんでいます。嘘のようですけど、本当ですよ。
そして、これらのかなぐの他に、建築家 南部健太郎さんの引き手や、ローづけ職人松林利昭さんの取っ手があります。
これらの協同開発は、かなぐやにとって、とても大事な方向のひとつとなるものですので、またの機会に、特に焦点をあててご紹介したいです。
本年の展示会に向けて、いくつかの共同開発が動き出そうとしています。本当に楽しみなものばかり。
ちょっとずつ、建築家 デザイナー 家具職人 工芸家 作家 アーティストなど いろんな方と関わらせていただけたら、こんなに幸せなことはありません。
それが、かなぐやにとってのとても大事な方向、願いのひとつなのです。
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